画寸法:370mm × 255mm
用 紙:越後 門出和紙(自楮・雪晒)
解 説
喜多川歌麿筆 / 高名美人六家撰:扇屋花扇
本図は、『高名美人六家撰(こうめいびじんろっかせん)』シリーズの「扇屋花扇(おうぎやはなおうぎ)」という作品になります。
『高名美人六家撰』とは、寛政時代(1789年 ~1801年)に江戸で有名な美女6人を歌麿が描いたシリーズで、本図は、扇屋の最高位遊女の花扇を描いています。
当時非常に評判が高く人気のあった花扇は、手紙を綴る姿で描かれていることが多く、美貌と共にその教養の高さが伺えます。手紙を書こうとして筆をとったものの、一瞬のためらいをもったところを巧みにとらえた作品で、感情がこぼれるほどに表現されている作品です。
寛政5年(1793年)に遊女以外の女性の名を絵の中に示すことが禁じられたため、苦肉の策として名前を絵に置き換えた「判じ絵」にして上部に記しました。本図は、扇・矢・花・扇と読ませます。
東京国立博物館所蔵本を画像から複製制作しています。
オリジナル品からの複製になりますので、経年劣化も含めてお楽しみいただけます。
※ 本製品は、手漉き和紙を使用し、手切りにて裁断していますので、上記の大きさは目安とご理解ください。用紙サイズB4(縦36.4㎝・横25.7㎝)より若干大きいとお考え下さい。尚、裁断の都合上、左右どちらかに耳がつく場合がありますがご理解ください。(全商品の下部には耳がつきます)
※商品写真はできる限り実物の色に近づけるようにしておりますが、お客様のお使いのモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味が異なる場合がございます。